概要
- テストモードは、オペレータ(ゲーセンのお店の人)向けの起動モードである。サービスモードともいう。
- セルフテストの結果表示、各種筐体設定表示、サウンドテスト、画面のゆがみを調整するための格子状画面表示などが行える。
基本画面
- 左上に RAM、ROM、IO(58XXと56XX)に対するセルフテストの結果が表示される。
- 次の段に、何コイン入れると何クレジット増えるかの設定が表示される。
- 続けてゲーム開始時のギルの人数設定、筐体種別設定、サウンドテスト番号が表示され、最後に何点でギルが一人増えるか(エクステンド)の設定が表示される。
- エクステンド設定は変更不可能なので、常に“ONLY 50000 POINTS”と表示される。
- サービススイッチを押すと格子状画面に切り替わる。格子状画面でサービススイッチを押すと元のテストモード画面に戻る。
- 画面切り替えはスクロールで行われる。スクロールは2ドット/フレームの速さで進む。
セルフテストの結果表示
- セルフテストで問題が起きなければ、“RAM OK”“ROM OK”“IO OK”の三行が画面左上に表示される。
- 問題が起きた場合は、画面左上に三桁のエラーコードを表示する。
- 例えばメインCPU用のプログラムROM$8000~$BFFFのチェックサムに異常があった場合は、“010”と表示される。
エラーコードの一覧
エラーコード |
説明 |
1xx |
VRAM異常(メインCPU/$0000~$07FF) |
2xx |
VRAM異常(メインCPU/$0800~$0FFF) |
3xx |
RAM/VRAM異常(メインCPU/$1000~$17FF) |
4xx |
RAM/VRAM異常(メインCPU/$1800~$1FFF) |
5xx |
RAM/VRAM異常(メインCPU/$2000~$27FF) |
6xx |
共有RAM異常(メインCPU/$4040~$443F、$01、$02、$04書き込み時) |
7xx |
共有RAM異常(メインCPU/$4040~$443F、$08~$80書き込み時?) |
x1x |
チェックサム異常(メインCPU/$8000~$BFFF) |
x2x |
チェックサム異常(メインCPU/$C000~$FFFF) |
x3x |
チェックサム異常(サウンドCPU/$E000~$FFFF) |
xx1 |
58XX異常(メインCPU/$4800~$480F) |
xx2 |
56XX異常(メインCPU/$4810~$481F) |
コイン/クレジット設定表示
- 何円入れると何クレジット入るか、という設定を表示する。
- 要するに料金設定の表示。
- ディップスイッチで設定した値を元に表示される。
- 設定値が二つあるため、二行分表示される。
- 「コインスイッチ」が二つあって、それぞれに違った料金設定を行えるようになっている……らしい。
- 実筐体を知らないので詳しい事は不明。
- 片方は硬貨投入検知用で、もう片方は何かあったときに店員さんが筐体の蓋を開けて押すスイッチ、というイメージなんですが、その辺実際どうなんでしょうか?(誰に聞いているんだ)
隠し著作権表示
- テストモードで特殊な操作を行うと、“Q”の文字を並べた著作権表示が画面に描画される。
- ナムコは古くから海賊版に悩まされていたため、このような隠し著作権表示機能の採用に積極的だったようだ。
- ちなみにコマンドの入力判定にはチャタリング対策が施されている。
- 2フレーム以上入力の無い状態が続いたあと、2フレーム入力が続いた場合にのみ、「間違いなく入力された」と判定する。
- AC版ドルアーガの塔のレバー・ボタン入力判定でチャタリング対策が行われているのはここだけである。
- ※余談ながら、AC版ゼビウスではザッパーの入力判定でもチャタリング対策が行われているらしい(筆者未検証)。